川瀬一絵参加
さいたまトリエンナーレ2016 開催のお知らせ

 
2016年9月24日(土)より開催されるさいたまトリエンナーレ2016に、
川瀬一絵が「長島確 + やじるしのチーム」として参加いたします。
 
この作品は、劇作家・太田省吾による演劇作品「↑(やじるし)」シリーズに着想を得たプロジェクトです。
市内に暮らす人々が掲げる「←」が、会期中に増殖し、「←」をたどる物語が展開していきます。
 
さいたま市にお住まいの方、職場のある方、また「←」を設置できる敷地をお持ちの方はぜひともプロジェクトにご参加いただき、
みなさまお誘い合わせのうえ、足をお運びいただければと思います。
 
yajirushi_800photo:Kazue Kawase
 
このプロジェクトについて

今回、さいたまトリエンナーレ2016に参加するにあたり、2つの課題を考えました。
1)留守のひとや、家から出られないひとも参加できるプロジェクトにしたい。
2)特定の会場でしか見られない作品ではなく、あちこちに点在し、複数のエリアをつなぐ線や面のように広がるものになるといい。

私がふだん関わっている演劇というジャンルには、2つの特徴があります。
1)フィクションを扱うということ。架空の人物を演じたり、現実にはありえない物語を語ることができます。
2)つくる側も、観る側も、同じ時間に同じ場所にいないと成り立たないこと。
これはつまり「ライブ」だということで、だからこその面白さがあるのですが、反面、参加のハードルも高い。

観客も、その日その時間にその場所へ行かないと体験できないし、ましてやつくり手は、稽古から本番まで、連日、長時間の集団行動を強いられます。
こうなると、プロでなければ、本当に時間の融通の利くひとしか関われなくなります。
今回、フィクションを使いながら、いろんなひとが自分の都合に合わせて参加できるようなプロジェクトとレて、この「←」のアイディアにたどり着きました。
太田省吾という劇作家の物語を出発点にしながら、実際につくる←は、進むべき方向さえ伝われば、形・大きさ・材料など、すべて参加者にお任せします。
工夫して、自分の家または職場に合った←を、ぜひつくってみてください。
あれこれ思案してモノをつくる楽しみを、アーティストだけに独占させておく手はありません。
家の外に花を飾ったり、表札やクリスマスの飾りに工夫を凝らしたりするように、今回、同じひとつのテーマで、いろいろなひとがまちなかで、それぞれほんのちょっとのアピールをして、通りかかるひととのコミュニケーションになれば、すてきだろうなと思っています。

長島確
 
 
川瀬一絵参加
さいたまトリエンナーレ2016「長島確 + やじるしのチーム」
期間:2016年9月24日(土)-12月11日(日)
展示場所:大宮タカシマヤローズギャラリー/6-8階(さいたま市大宮区大門町1-32)
 
「長島確 + やじるしのチーム」プロジェクト詳細
https://saitamatriennale.jp/event/1503
アートプロジェクト「←(やじるし)」では、まちなかに「←」をつくる参加者を募集しています。
みなさんのつくる「←」は写真におさめ、大宮タカシマヤ内に展示。「←」をたどる不思議な物語の一部になります。
 
【さいたまトリエンナーレ2016公式サイト】
https://saitamatriennale.jp/